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斎藤浩

カーリングとコーチング

9/12にカーリングの日本代表決定戦の最終戦があった。 前回のオリンピック銅メダルの「ロコソラーレ」に今年のチャンピオン「北海道銀行」の対決。


北海道銀行は元プロ野球選手でコーチングを学ばれて、プロ野球のコーチを経験した白井さんがメンタルコーチとして加入し、コーチングとチームビルディングを組み合わせ、チームは急成長を遂げた。(元々強いチームだったが勝負所に弱く勝てないチームだった)


カーリングの経験はもちろん、知識も選手より劣る(?)であろうコーチがサポートし、チームが成果をあげていく、まさにコーチングの神髄であり、そういうチームの戦いぶりをみる意味でも大変興味深い試合でした。


では白井さんはコーチとしてチームにどのような問いかけをしたのでしょうか?


まず手がけられたのはチームで目的、ゴールの共有。

「君たちのゴールはオリンピック出場か、それとも金メダルなのか?」

「そのゴールはみんなが本当に目指したいものなのか?」など。


コーチングではビジョンを明確にするところから始まり、ミッションや目的、ゴールを明確にしていきます。

ビジョンはゴール達成時の気持ちや周りの風景、自分にとっての価値などを明確にします。

そしてゴールはオリンピック出場かor金メダルなどに決めたのかなと思います。


次に、選手ひとりひとりに以下のように問いかけたそうです。

「目的、ゴールを達成するために、あなたができることは何ですか?」


チームビルディングではチームの中での個々の役割と責任、強みなどを明確にし、お互いで共有、理解し、ゴールに対してコミットしていきます。


チームができれば、集団の中で意見の相違や様々な感情が生まれます。

その時にお互いの理解ない状態でいると、すっかりゴールを忘れてしまい、意見の相違や特によくない感情面に焦点があたり、それ以上進まない、留まってしまうことはよくある話です。


チームが焦点を当てるべきは、ゴールです。

お互いの理解と信頼があれば、妥協したり、気を使い合ったりする必要はなく、ゴールに焦点をあてて、本音で語りあい、前に進むことができます。

そのためにもゴールやビジョンは明確にして、信頼関係を作りあげていくことです。


 

さて試合はというと、ここぞという勝負所で北海道銀行が素晴らしいショット、素晴らしいスイープを繰り出し2連勝して王手をかけました。

目指すべきゴールに焦点を当てて、チームメンバーを信頼し、大事な場面でも弱気にならずプレーされたのかなと感じました。

しかしながら、ここからロコソラーレが逆転の3連勝、残念ながら北海道銀行は敗れてしまいました。

ロコソラーレは2連敗したあと、チームの雰囲気が変わったことがテレビの画面越しからもわかりました。2連敗後、チームで話合って流れを変えたそうです。

このロコソラーレのチーム力には大いなる敬意を表したいと思います!


北海道銀行は残念でしたが、紙一重の敗戦であり、オリンピック銅メダルのチームに対して、素晴らしいパフォーマンスをみせてくれました。


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